花粉シーズンは常に花粉症の症状に悩まされるものですが、
とくに雨の日、症状が重いと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
空気中に舞う花粉が体について過剰なアレルギー反応を起こす花粉症。
そのイメージで言えば湿度の高い雨の日は空気中に舞う花粉量が少なくなるので、
花粉の症状も軽くなりそうなものです。
どうして雨の日にひどくなるのか不思議ですよね。
そこで今回は花粉症と天候についてお話したいと思います。
花粉症は雨の日にひどいことがある?
花粉症は、空気中に飛散している花粉の量だけでなく、
本人のコンディションも大きく影響してきます。
人間の体は、細菌やウイルスなど有害なものにさらされても病気にならないよう、
それら有害物質を体から取り除く免疫機能があります。
この免疫機能は不規則な生活やストレスなどで自律神経が乱れると、
途端に正常に機能できなくなり、体に様々な不調が出てきます。
自律神経は活動時や昼間に活発になる交感神経と、
安静時や夜に活発になる副交感神経があり、
交感神経は体の活動力を高める神経で、
血圧や血糖を上げたり、血液を筋肉や脳に集める働きがあります。
一方の副交感神経は体を回復させる神経で免疫機能を正常にする作用があります。
副交感神経が優位に働いているときは花粉に対する免疫も活発化しているので
症状はひどくなります。
雨や曇りの日など天候が悪いときは、
晴れの日に比べて副交感神経が優位になりますので、
花粉に対して過敏に反応しやすくなってしまっているんですね。
自律神経の乱れやすい方はもともと花粉症になりやすいので
既に自律神経の乱れから花粉症の症状が出ている場合、
花粉の量の多少に関係なく反応してしまい、
結果的に雨の日の方がひどい、ということになります。
花粉症は気圧に影響される!?
雨の日に花粉症の症状が悪化する要素の一つに「気圧」も関係あります。
雨の日は気圧が下がりますが、
その時体内では「ヒスタミン」が通常よりも多く生成されています。
ヒスタミンはアレルギー反応や炎症の発生の介在物質として働く機能があり、
ヒスタミンが増えるとアレルギーの症状が強まる原因になります。
(ちなみに鼻炎や風邪のときに使われる薬は抗ヒスタミン薬です)
空気中に舞う花粉が少量でも、
生成された多くのヒスタミンが反応してしまうと花粉症の症状が現れます。
花粉症は強風でも関係する?
風が強い日は、風が花粉をより遠くまで運ぶため、
全体的に空気中に飛散する花粉の量が増えます。
また、地面に落ちた花粉が風によって舞い上がり、
空気中に舞う量も増えますので、
花粉に触れやすい環境となってしまっているので症状は出やすくなります。
花粉症のまとめ
花粉症の症状の重さは、
- 空気中に舞う花粉の量
- 体のコンディション
この二つが関係してきます。
症状の重さは体調によるところがとても大きいので、
自律神経が正常に働いていれば、
花粉の量が多くても症状は重くならないこともあります。
そのため症状を重くさせないようにするには、
- 規則正しい生活
- ストレスを溜め込まずリラックスする方法を見つける
この二つを心掛けるようにしましょう。
イライラ対策としてカルシウムを摂るのもアリです。
ただ、身の回りの花粉量を減らすことも効果は大きいので、
合わせて花粉量について見つめるのも良いですね。
良ければ参考までにこちらもご覧ください。
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