鏡餅を使った餅料理も色々な種類がありますよね。
鏡開きを迎えて今年はどんなものを作ろうか楽しみにしていたのに、
なんて方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
カビがびっしりついているお餅は、
勿体ないと思っても食べる気になれないですよね。
体に害があるかもしれないしし、
不安が少しでもあるなら避ける方が無難です。
でもカビだらけの鏡餅を泣く泣く処分しようと思ったら、
そもそもどう処分したらいいんだろう?
と首を傾げて迷いませんか?
お正月関係なしに、普段通りお餅にカビが生えたときの対応でいいのか、
それとも何か手順を踏んでカビた鏡餅を処分する方法があるのか気になりますよね。
そこで今回は鏡開きを迎えて鏡餅を処分するときの方法をご紹介します。
鏡餅にカビが生えたので食べずに捨てる方法は?
鏡餅は神様の依り代としてお供えされ、
鏡開きの日に神様が宿られた鏡餅を私たちが頂くことで、無病息災などを祈るものです。
カビが出たからといって鏡餅をそのまま餅ごと捨てるのは縁起が悪く、
本来はよろしくありません。
一番良いのはカビを取り除くことですが、
心情や体質的に難しい場合もありますよね。
【補足】カビた鏡餅の食べ方についてはこちらの記事をご参考ください
餅を食べる以外に鏡餅の処分方法は、
主に次の二つのやり方があります。
- 寺社でどんと焼き、またはお焚き上げしてもらう
- 自分で処分する
寺社でどんと焼き、またはお焚き上げしてもらう
自分でやる捨て方もありますが、
正式にはこちらのやり方で鏡餅の処分をします。
どんと焼きについては後程お話しますが、
要はお寺や神社でお焚き上げしてもらう方法です。
具体的な日程や方法は寺社によっても異なりますので一概には言えませんが、
大体1月15日のところが多いです。
昔は川や海に流すこともありましたが、
今は環境面への影響から見かけません。
自分でする処分方法
寺社へのお焚き上げをお願いするのではなく、自分でゴミ分別して捨てる方法です。
具体的な手順は次のようになります。
2. 「左→中央→右」の順に塩を振って清める
3. 敷いた紙で鏡餅を包む
4. ゴミ袋に詰める
5. ゴミ袋を締める前に再度塩で清める
6. ゴミ出しをする
1.白紙を広げ、鏡餅を並べる
白紙を床に広げます。
鏡餅を置いても十分スペースができるように置いたら、
その上に鏡餅を並べます。
2.「左→中央→右」の順に塩を振って清める
左、中央、右の順に塩を振って、お清めをします。
3.敷いた白紙で鏡餅を包む
敷いていた白紙で鏡餅を包みます。
4.ゴミ袋に詰める
白紙で包んだ鏡餅をゴミ袋に入れます。
分類は燃えるゴミです。
地域によっては指定袋があると思いますので自治体のルールに沿った袋に入れます。
ただし、他の生活ゴミとは混ぜないでください。
その袋には鏡餅、または正月飾りのみを入れます。
5.ゴミ袋を締める前に再度塩で清める
ゴミ袋に入れた後、口を締める前に、
もう一度塩を振ってお清めをします。
そのときに神様へ感謝の気持ちを表しましょう。
6.ゴミ出しをする
ここまで終えたらそのままゴミの日に出して大丈夫です。
もし、ゴミ出しせずに自宅の庭などで焼く場合は、
「神酒」「塩」「土」でお清めをしてからしっかり焼いてください。
鏡餅をどんど焼き(お焚き上げ)で処分する
どんど焼きは神様が天にお帰りになるための火祭りです。
小正月(1月15日)、田んぼや空き地に
長い竹や木、藁の葉などで作ったやぐらを組み、
正月の松飾り、注連縄、書き初めなどを持ち寄って
一箇所に積み上げて燃やします。
その残り火で団子や餅を焼き、
無病息災・五穀豊穣を願って食べるまでが一連です。
鏡餅も正月飾りに含まれますので、このどんど焼きで処分します。
どんど焼きは神社以外にも
町内会や子供会などが行う地域や、神社にお焚き上げしかないケースもあります。
ちなみに古いお守りやお札、ダルマなど、
年が明けて古くなったものを神社に持ち込む場合は、
どんど焼きではなくお焚き上げにするなど神社ごとに異なる取り決めもあります。
事前に確認しましょう。
どんど焼きは様々な呼び名があり、
- とんど焼き
- どんと祭
- どんどん焼き
- おんべ焼き
- 三九郎焼き(さんくろうやき)
- 左義長(さぎちょう)
- さぎっちょ
- 道祖神祭り
など地域によっても呼び方が変わります。
起源は諸説ありますが、
平安時代の宮中行事より「左義長(さぎちょう)」が有力だと考えられており、
左義長と呼んでいることも多くあります。
(神社では左義長として開催しているケースも多いです)
鏡餅のプラスチックはどう処分する?
神社やお寺などでどんど焼きやお焚き上げで処分、
自分で処理する捨て方で処分、
どちらも燃やして処分することに変わりありません。
そのため、基本的に「紙」「木」「藁」など
可燃物以外(プラスチックなど)のものは別に捨てる必要があります。
中には一緒にプラスチックも焼いてくれるところもあるようですが、
環境への影響を考えるとまとめてしまうのは望ましくありません。
実際、多くの神社で分別するように言われてしまいます。
そのため、プラスチック製品に関しては、
地域のゴミ処理方法に従って通常通り廃棄して大丈夫です。
もし気になるようであれば、
塩でお清めした上で処分するようにしましょう。
鏡餅の処分方法まとめ
お正月は準備だけでなく、その後片づけもきっちりやる必要があります。
食べられない鏡餅はそのままゴミに出して捨てるのではなく、
プラスチックは分別して通常ゴミ、
鏡餅はどんど焼きやお焚き上げをお願いするか、
自分でお清めした上で通常ゴミとして出しましょう。
締めるところはしっかり締めて、良い一年になるようにしましょう。