正月に欠かせないものの一つに「おせち」があります。
おせちは正月三箇日の間「主婦を家事から解放する」という意味合いから、
保存が効くものが中心になっています。
ですがこの「保存」、常温か、冷蔵か、それとも冷凍か、
具体的にどう保存しておけばいいのか悩みますよね。
そこで、今回はおせちの保存についてお話します。
おせちの保存は常温でいいの?
おせちは日持ちするものを選んで作られています。
夏場の暑い時期なら腐る可能性もあるけど、冬場の寒い時期なら大丈夫、
として台所や食卓にそのまま置きっぱなしで常温保存される家庭もあります。
おせちを置いた場所が外と同じくらい冷え込む寒い場所ならそれで良いですが、
暖房などで温められた部屋の場合、常温保存はあまりお勧めできません。
昔は常温で保存していた、とはよく聞きますが、
地球温暖化で冬も暖かな気温が多いことや、暖房で冬でも快適な室温にできることから、
昔と同じ温度条件ではないので「昔はそうだったから大丈夫」とは言えません。
おせちの保存は冷蔵庫で行うことをお勧めします。
ただ、冷蔵庫に入れると食材硬くなってしまいますので、
それがどうしても嫌な方で衛生面が気にならないのであれば常温でも良いと思います。
また室温が5度以下、高くても10度以下の部屋で通気も良いなら常温保存もアリです。
常温保存の食材を食べるときは、念のため次の傾向がないかチェックしてくださいね。
- 触れると糸を引く
- 酢を使ってないのに酸味がある
- 汁気のない料理から汁が出ている
- 異臭がする
- カビが生えている
おせちの保存は冷蔵がお勧め!
おせちの重箱にはその食事で食べる分を詰め、足りなくなったら補充します。
補充分はタッパ―やジプロックなどに入れて、冷蔵庫で保存するのが良いでしょう。
基本的に食材は全て冷蔵し、重箱に詰めるとき電子レンジで温めることが多いです。
常温で置けるものがあるなら常温で置いても良いと思います。
昔は腐敗防止に甘辛の味付けが施されていましたが、
今は薄味で調整されたものもあるので常温に向かない場合もあります。
ご注意ください。
冷蔵保存するものは、大体3日から4日までに食べきるようにしましょう。
おせちを冷凍保存するときの方法!
おせちの保存は冷蔵庫がお勧めですが、
中には冷蔵庫で保存するよりも長く日持ちさせたい食材もあると思います。
そういう場合は冷凍庫を利用しましょう。
ただし、食材によっては冷凍保存に向かないものがあります。
冷凍に向く
伊達巻
数の子
黒豆
栗きんとん
紅白なます
鯛
冷凍に向かない
煮しめ
筑前煮のこんにゃく
根菜類
タケノコ、かまぼこ
冷凍保存の場合、2週間から1ヵ月の間に食べきるようにしましょう。
ちなみに解凍するときは電子レンジではなく自然解凍がお勧めです。
炒め物なら解凍後は一度火を通した方が美味しいです。
おせち保存方法のまとめ
せっかく作った料理ですから美味しく食べたいですよね。
部屋の温度や湿度を気にせず常温保存するのは衛生面から不安が大きいです。
なるべくなら冷蔵保存して置くのが良いでしょう。
また、冷凍保存も組み合わせれば上手く日持ちさせらますのでお勧めです。