新居の賃貸契約では、
入居するに当たっていくつかのオプションを紹介されました。
それは
〇 入居に関する保険
〇 室内の除菌・害虫駆除サービス
〇 壁・水回りの衛生対策
〇 空調設備のクリーニング
〇 玄関の鍵交換
〇 室内消火器の設置
などなど、入居後の生活をサポートするものです。
この話を受けて、私が驚いたのは、
鍵って交換しないの!?
交換するなら自己負担なんだ!?
という事実です。
基本的に、退去するときに鍵は返却しますが、
もし前居者、またはその身内が合い鍵を持っていたら、
何かの折に入られてしまうかもしれない。
どうしても不安が消せません。
例えば、
日常的に暴力を受けていた前居者が逃げるように退去。でも退去した事実を知らないDVの人は、
隠し持っていた合い鍵で入りこんで、
すでにそこで生活を始めていた私達とバッティング。前居者をどこに隠したんだ、と逆上したDVの人に襲われる!
なんてことまで想像してしまいました。
(極端な話だとは思いますが、ありえないとは言い切れないですよね?(^^;))
大家としても退去した人やその関係者が出入りするのは望ましくないだろうし、
新しい入居者が来たら鍵は交換しているだろうと、思い込んでいました。
実際は有料オプションで鍵交換しない限り、
前居者と同じ鍵が渡されるルールだそうです。
驚愕です。
このケースだけが特別なのか?と思い、調べてみると、
大家が居住者入れ替わりの度に交換していることもありますが、
入居者が自己負担で交換しているケースも結構な数あるようでした。
どっちが負担するか明確なルールはないのかとみてみたら、
国土交通省がガイドラインを作っていました。
大家と居住者の間でなるべくトラブルにならないように設けられたルールです。
この中で、鍵の交換やハウスクリーニング費用などは、
居住者の入れ替わりによる物件管理上の問題だから、
賃貸人が負担することが妥当、とされています。
やっぱり大家負担じゃないか!
と思ったんですが、これはあくまでもガイドラインで、法的強制力はないようです。
なので大家が特約として「鍵は入居者負担」と定めていたらそれは有効になるそうで、
入居者としては払う必要があるそうです。
これは最高裁で争った話もあるそうなので、よく揉める話なんですね(^^;)
※ 裁判の話はこちらに書いてありました。
契約した後では、特約に合意したものとみなされますが、
契約前ならまだ交渉の余地があります。
ただ、人気の物件はまたすぐに借り手が見つかるので、
交渉に応じてもらうのは難しいかもしれません。
私達は交渉するところまで気が付かなくて、
そのまま有料オプションを利用して鍵を交換しました。
もし交渉できると気づいても、
〇 フリーレントに加えて鍵までお願いしたら、大家の心証が悪くなりそうなこと、
〇 人気物件に当てはまるので、交渉したところで応じてもらえそうもないこと、
この2つの理由から、やらなかったかもしれません(^^;)
物件によっては、契約書に鍵交換の費用について書いていない場合もあります。
そのときはどちらが負担することになるか忘れずに確認しましょう。