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雛人形は虫干し必須?虫除けした上で片付けないとダメ?防虫剤いるの?

雛人形は虫干し必須?虫除けした上で片付けないとダメ?防虫剤いるの?

お気に入りの雛人形が、
「翌年に出したらお雛様の顔に虫食いがあった!」
なんてことになったら残念ですよね。

そうならないように虫対策は重要です。

ですが具体的にどう対策したらいいかよくわからない部分もありますよね。

そこで今回は雛人形への虫対策としてどんなことをしたらいいのか、
ご紹介したいと思います。

 

 

雛人形は虫干しした方がいいの?

雛人形を毎年飾らないと不幸になるという話もありますが、
そんなことはありません。

このように言われるようになった原因は、

「雛人形は女の子の御守」とも言われている雛人形を出さずに放置していると
虫食いなどの被害を受ける可能性があり、

御守が傷付く → 不幸になる

と言われるためです。
それだけ虫被害が人々にとって脅威だということなんですね。

では虫食いなどの被害にあわないようにするにはどうしたらいいかというと、
片付けるときの虫除け以外に、
天気の良い日に雛人形を出して虫干しすることです。

カビ対策などで衣類なども虫干ししますが、それと一緒ですね。

虫干しは「干す」といっても天日干しではありません。
日光にさらしてしまうと劣化する可能性がありますので
日に当てない陰日干しにします。

また置く場所も湿度の高いところを避け、
風通しの良い部屋に置くと良いでしょう。

時期は9月から10月のカラッと晴れた日が良いです。
そうすると半年ごとに外に出すことになるので、
片付けるときの防虫対策と合わせて
結構しっかりした虫除けできるんですね。

諸々の事情から半年に一回出せない場合でも、
ひな祭りか虫干しかのどちらか一方、
つまり年に一回でも出してあげるようにしましょう。

雛人形はしっかり乾燥対策と虫対策をしていれば、
保管場所の条件がよほど悪くない限り虫の被害にあうこともありません。

実際、30年以上綺麗なまま保管できている例もあります。
雛人形が虫の被害に合わないように、毎年虫干しすることをお勧めします。

雛人形の虫除けはどうやるの?

片付けるときの虫除けはどうでしょうか?

 

片付ける日

防虫の一番の予防は、掃除と湿度調節です。

「ひな祭りが終わったら早く片付けないとお嫁にいけなくなる」
という迷信を真に受けて、湿度の高い日でも気にせず片付けると、
カビやシミの要因になります。

乾燥注意報が出るような天候で時間にも余裕がある日に片付けましょう。

迷信に関して気になる方はこちらの記事もご参考ください)

人形だけでなく保管する箱も含めて
数時間陰干しをしてから片付けるだけで防虫に効果があります。

 

保管場所

天袋や外の物置は極力避けた方が無難です。
寒暖の差が激しく普段目が届きにくいので、
忘れた頃に取り出したら虫に食われていたなんてケースも少なくないです。

スペースが他にないという場合を除き、保管場所は別のところにしましょう。

押し入れの上段に置き、下に簀の子を敷く
風通しが良くなるのでお勧めです。

押し入れに除湿剤を入れるのも良いですね。

 

保管する箱

箱は適度に湿気を調節してくれる桐箱がお勧めです。
ですがスペースがない場合には段ボール箱でも良いです。

ただし、段ボールの場合は経年劣化が激しいので
一定周期で入れ替える必要があります。

雛人形の片付けは防虫剤も忘れずに!

雛人形を箱に仕舞うときは一緒に防虫剤を入れましょう。

 

防虫剤を入れる場所

防虫剤は人形や布製品が使われてる物が入った箱に入れます。

他の道具や台座などには入れなくてもいいという意見もありますが、
虫が道具をかじったり台座に住み着く事もありえますので、
入れておいた方が良いと思います。

ですがプラスチック製だった場合、
防虫剤と化学反応を起こす可能性があるので何も入れなくて良いでしょう。
樹脂製や発泡スチロール製、スチールがあるところも同様です。

防虫剤を入れるときは直接触れさせないように気を付けましょう。

 

防虫剤の入れ方

片付けは晴天続きの乾燥した日に埃をよく払ってから行います。
大まかな手順は次の通りです。

  • (できれば事前に陰日干しして)埃を払う
  • 人形を紙で包む
  • 人形を箱に詰める
  • 乾燥剤と防虫剤を箱の中に入れる

 

(できれば事前に陰日干しして)埃を払う

まずは人形の顔にフッと息をかけて埃を飛ばします。

人形の他の部分は羽根バタキを使って念入りに掃除します。
羽根バタキがなければ新品で先をほぐした筆か綿棒を使いましょう。

お道具や屏風の枠は、指紋や埃を完璧に拭き取ります。
化学雑巾やティッシュペーパーを使うと細かい傷がつくので避けましょう。
ピアノ拭きなどの軟らかい布を使います。

人形や道具を素手で触らないように、
作業前によく手を洗って、専用の手袋を使うようにしましょう。

人形を紙で包む

人形の顔と金具部分は
毎年新品の薄葉紙(ウスヨウシ)か清潔な柔らかい白い紙または布で覆います。
(ティッシュペーパーでも大丈夫です)
髪の毛や紐の房に癖がつかないように気を付けてください。

そして人形全体は薄葉紙(半紙可)で包みます。
上手に全体をくるまないと型崩れしてしまう場合があります。
新聞紙は色うつりする可能性があるので避けましょう。

ぼんぼりなどの道具は外せるところまで外し
それぞれ包んだ上で小袋に入れます。

これらは人形や道具に直接薬剤が触れるのを避けるために大事な作業です。
シミの原因になりかねないので面倒でもやりましょう。

どうしても無理!という場合は、
人形ではなくて防虫剤をティッシュペーパーで何重かにしてくるみ
人形や道具に当たらないよう箱の隅に入れてください。

 

人形を箱に詰める

人形と道具を箱に入れ、
柔らかくて清潔な白い紙で人形を囲むように丸めて置きます。
なるべく毎回取り替えてください。

薄葉紙で包む理由は、湿度調整効果を期待してのことです。
また、一緒に入れた防虫剤が少しずつ蒸発して薬剤を出すとき、
それが人形に触れてシミになるのを防ぐためです。

 

乾燥剤と防虫剤を箱の中に入れる

人形に直接触れることがないよう、防虫剤は箱の隅に入れてください。

ナフタリン系の防虫剤が最適と言われていますが、
前回防虫剤を多量に入れていた場合、
箱の中に薬品が残っている可能性があります。

いろんな種類を混ぜて使用すると化学反応を起こして正しく効果が出ず、
シミや虫食いの原因になる可能性もあります。
なるべく前回使用したものと同じ種類のものを使いましょう。

また防虫剤は衣類用も使えなくはないですが「人形用」を用意しましょう。

雛人形の虫除けまとめ

防虫で大事なことは掃除と乾燥です。

冬場の乾燥した空気を加湿したいけど
あまり加湿するとカビが心配になる方もいらっしゃるでしょう。
ですが過度に湿度をあげるのではないなら問題ないです。

むしろ一番条件が悪いのは梅雨や初夏のじめじめした季節です。

人間にとって都合の良い環境は人形にとっても良いです。

とはいえ、急激な温度変化にさらされやすい環境だったら
梱包材で段ボールごと包むのも一つの方法です。

片つける前に一枚写真を撮っておくと、
次片付けるときに参考になってとても楽になるのでお勧めです。