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雛人形を片づけないと嫁にいけないって本当?いつまで 何歳まで飾るの?

雛人形を片づけないと嫁にいけないって本当?いつまで 何歳まで飾るの?

年が明けて、正月と節分が過ぎるとひな祭りの時季です。

女の子がいる家庭では雛人形を飾るところも多いのではないでしょうか。
雛人形は衣装や飾りの見目が華やかですし、見ていると心弾みますよね。

そんな雛人形ですが「いつ片付けるか」は悩ましい問題ですよね。

ひな祭りが終わったらすぐ仕舞う方がいいのか、
それともせっかく出したんだからしばらく飾っておいてもいいのか、

思い悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際いつまでも雛人形を飾っていると
「嫁に行き遅れる」なんて話もあります。

そこで今回は、
よく耳にする「嫁にいけない」という話は本当なのか、
また雛人形はいつまで、何歳まで飾っておいていいのか、
こういった疑問を解消していきたいと思います。

 

 

雛人形を出しっぱなしだと嫁にいけないって本当なの?

雛人形とは、もともと健康祈願、厄除けで行われてきました。

昔は女に生まれたということで穢れがあるとされ、
その穢れや厄を身代わりに人形へ移し毎年川に流すイベントでした。

そういった歴史を背景に、時を経て川に流すものから飾るものになったのが
現在のひな祭り、雛人形です。

実際、七段飾りのお雛様を川に流す慣習なんて聞いたことがありません。
それに雛人形は安いものでもそれなりのお値段です。
毎年流していたら破産してしまいますし、環境問題も心配です。

そんな雛人形ですので、飾ったまま片付けずにいると
「嫁にいけない」と言われるようになったのも昭和のことで比較的最近です。

昔は女の子が7歳になると、節句の席において自分でお客様をもてなしました。
そのときにきちんとした礼儀作法ができていない子供は
「親が怠け者」だとされ、
子供は親を映す鏡なので「そんな家の子供が嫁に来ると大変だ」
ということから転じて「子育ての心構え」として言われるようになりました。

この心構えは、雛人形の片付けをする時、
子供に手伝いをさせるための母親の脅し文句になった面もあり、
多くの方が知っているくらいに広まったんですね。

 

雛人形はいつまでに片付けるのがいい?

雛人形を飾り始めるのは地域やご家庭によって様々ですが、
多くは節分を過ぎたあとからが多いです。
(中には小正月の1月15日過ぎのケースもあります)

もちろんこれは目安であり、早くても遅くても大きな問題はありません。

では片付けるときはいつからか、となると、
これまた明確な決まりがないのでご家庭ごとに異なります。

「嫁にいけない」のは迷信ですので、
ひな祭りが過ぎた後も飾って問題はありませんが、
さすがに一年中飾り続けるご家庭は滅多にありません。

多くの場合は次の4パターンにあてはまります。

  • ひな祭り翌日3月4日(旧暦で開催しているところは4月4日)
  • 旧暦の3月3日まで飾る(大体4月19日前後)
  • 桜が咲き始める3月後半
  • 3月末日

最も多いのは上二つです。
日取りは大安など関係なしに、天気のいい日が重視されます。

天気が悪い日は湿度が高いためカビが気になるので、
湿度が低い晴れの日が選ばれているんですね。

ちなみに出すときは大安を重視する方もいらっしゃいます。

いずれにせよ、片づけをするときは慌てるのではなく、
丁寧に扱うことを優先させて仕舞うようにしましょう。

雛人形は何歳まで飾るものなの?

雛人形は毎年飾りましょうと言われます。
それは、仕舞ったままではネズミや虫の害が怖いので
一年ごとに出し入れすることで気を付けよう、という心がけが元です。

では何歳まで飾ればいいのかというと、
具体的に何歳というルールはないので、飾る方の気持ち次第となります。

雛人形は既に述べましたように
元々はその家の女の子の健康祈願、厄払い目的で飾るものです。

雛人形を飾る親が、子供の幸福を願うお守りのようなものです。
一般的には大人になれば必要なくなるものなので、
成人や結婚を区切りに止める方は多いです。

中には子供が結婚して孫が出来ても、
子供の健康と子供一家の幸せを願って飾る方や、
子供の厄年(33歳)まで飾る方など様々なケースがあります。

自分が飾りたいと思うときまで飾って問題ないと言えます。

ちなみに段組みの雛人形の場合、
毎年全て組むのは大変なのでお内裏様とお雛様のみ飾るケースもあります。

 

雛人形のまとめ

雛人形は昔に比べて華やかになり、大分様変わりしました。

片付けには明確なルールもないので、
好きなときに仕舞っていただいて大丈夫です。

本来の意味を覚えておけば自然と「いつまで」「何歳まで」といった
自分なりの考えがまとまると思いますので
「ここだ!」と思う日にお片付けしてくださいね。

押し入れの奥などにずっと仕舞いこんでおくとカビが出来たり
ネズミにかじられたりするので、
なるべく毎年飾ってあげるようにしましょう。

素敵なひな祭りを過ごせると良いですね。