年明けに食べるものの一つに七草粥があります。
この七草がゆ、
「名前は知っているけど、いつ食べるものかよく知らない」
なんて方も結構多いんです。
かくいう私も、
「お雑煮を食べられなくなった頃に出てくる食事」
というアバウトな認識でした。
七草粥はお正月の恒例行事の一つでもありますが、
具体的にいつ食べるのか、
食べるタイミングは朝か夜か、昼でもいいのか。
七草がゆの特徴と食べる時間についてお話したいと思います。
ぜひご参考ください。
七草粥はいつ食べるか?
七草粥は春の七草や餅で作り、
1月7日の朝に食べることで「一年間無病息災で過ごせる」
と言われています。
また、年末年始は不規則な生活になりがちなので、
負担がかかった胃を休ませる意味も含まれています。
七草粥の元は御伽草子で、
1月6日までに集めた7つの草を酉の刻から順に器に盛り、
辰の刻で全てを混ぜ合わせて煮た後食べるとされています。
辰の刻は午前7時から9時までの2時間を指しますので、
朝食用だったことも推測されます。
なので今でも一般的に七草がゆは朝食べるものとされています。
また、朝作っている時間がない場合には、
冬場なので一晩で腐ることもありませんから
あらかじめ前日の夜に作っておいても大丈夫です。
ただし、その場合は水を少し足した上で温め直しましょう。
七草粥を夜食べるのは?
朝食べるものとはいえ、
そんなに時間がないから難しい!
なんて場合もありますよね。
出来れば時間に余裕のある夜がいい、
なんて話も耳にします。
実際のところ食べるタイミングはどうかというと。
特に気にせず朝以外に食べているご家庭が多いです。
「食べないよりは食べた方がいいかも?」程度で、
「絶対朝食べなきゃ!」という方はそこまで多くありません。
今は「食べることが大事」という考えが強いようです。
もちろん朝食で食べきれなかった残りものを
昼食や夕食にするのも問題ありません。
七草粥の特徴って?
七草粥は正月料理などで弱った胃をいたわる意味もあるので
あまり濃い味付けにはせず、
シンプル・簡素に味付けをして頂きます。
粥に入れる春の七草は次の7種類です。
- 芹
- 薺
- 御形
- 繁縷
- 仏の座
- 菘
- 蘿蔔
元々は旧暦の節句なので2月の行事でした。
ですので七草を採取するにはやや時期が早く、
近所で見かけるのはもう少し先になるでしょう。
スーパーでも単品ではなくパック売りされることが多いです。
芹(セリ)
セリ科の植物。
独特の香りがあり、寒さに強い種です。
カロテン、ビタミンC、鉄分、カルシウムが豊富で、薬草として重宝されています。
薺(ナズナ)
アブラナ科の植物。
「ぺんぺん草」という名で耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
タンパク質、ビタミン類を含みます。
御形(ゴギョウ)
キク科の植物。
母子草(ハハコグサ)のことを表します。
たん切りや風邪に良いとされています。
繁縷(ハコベラ)
ナデシコ科の植物。
「ハコベ」とも呼びます。
強い生命力があります。
仏の座(ホトケノザ)
キク科の植物。
コオニタビラコのことを表します。
よく味噌汁の具や和え物に使われます。
菘(スズナ)
アブラナ科の植物。
蕪(カブ)のことを表します。
葉はカロテン、ビタミンCが豊富です。
蘿蔔(スズシロ)
アブラナ科の植物。
大根の別名です。鏡餅に添えることから「かがみ草」とも呼ばれます。
消化を助ける効能があります。
七草粥のまとめ
この寒い時期なら事前に七草粥を作っておいても大丈夫なので、
朝食に出すのが難しいならば前日のうちに作っておいたり、
夕食として用意するのもアリですね。
七草粥は胃に優しい料理ですので、
お正月の暴飲暴食で疲れた胃を労わるためにもぜひ口にされることをお勧めします。