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花粉のときは睡眠が浅い?鼻づまりへの対策に寝るときのマスクは?

花粉のときは睡眠が浅い?鼻づまりへの対策に寝るときのマスクは?

花粉シーズンになると
くしゃみに鼻水、目のかゆみでしんどい状態なのに加えて

「いつもより眠りが浅くて寝た気がしない」

なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「もしかして、睡眠が浅くなるのと花粉は関係があるのかも?」

なんて疑問をお持ちの方へ、
花粉と睡眠の関係、原因と対策についてお話したいと思います。

 

 

花粉の時期は睡眠が浅い?

人間の体は眠りに入るとすぐに成長ホルモンが分泌されます。
この成長ホルモンは成長促進だけでなく、疲労回復の効果があります。

ですが寝ている間に分泌されるのは成長ホルモンだけではありません。
ストレスホルモンであるコルチゾールも分泌します。

コルチゾールは心拍数の増加や体温・血圧・血糖値の上昇を促して、
ストレスという非常事態に対応するための生体防御機構を活性化させるもので、
体がストレスをもたらす環境に適応するために必要なホルモンです。

コルチゾールの分泌は起床3時間前から増え始めて起床時にピークに達します。

日中もストレスを受けると分泌量が増えますが、
現代社会ではストレスの原因が複雑化しているために長期化し、
慢性的にストレスを感じていることで
コルチゾールが過剰分泌気味になりがちです。

コルチゾールの過剰分泌が続くと、
口内炎、不眠、高血圧、自立神経失調症、胃潰瘍などだけでなく
脳内の海馬を傷つけて記憶の定着に悪影響を及ぼしてしまいます。

花粉の時期に

  • くしゃみの衝撃で起きてしまう
  • 鼻づまりで呼吸が苦しくて目が覚めてしまう

といった症状で目が覚めてしまうのも、
人間の体は夜間から朝方にかけて免疫が活発化するので、
花粉症の症状が誘発されてしまうことが原因の一つです。

コルチゾールは就寝直後の深い眠りに分泌が抑えられるため、
質の高い深い眠りが重要になりますが、

花粉症の症状で起きずとも鼻が詰まっていれば
寝ている間は脳に酸素が足りない状況になっていた可能性が高いので、
十分な睡眠が得られたとは言い難く、

コルチゾールの分泌は抑えられたとも言えず、
アレルギーに過敏に反応してしまう状態は変わらず、
結果「眠りが浅い」と悩むことになります。

 

同じ眠りが浅い状態で悩んでいても、
「中々眠れずゴロゴロ過ごして睡眠時間が十分に取れなかった」
なんてことはよくあるケースですが、

この場合は「寝つきが悪く」て眠りが浅いケースの一つで
気が高ぶってしまい、体が安静状態になれないことが原因になります。
睡眠導入さえどうにかできれば朝まで眠れることが多いですので、
その場合には寝る環境を整えましょう。

 

花粉による鼻づまりを防いで深い睡眠を取るには?

鼻詰まりを防いでより良い睡眠を得るにはどうするかというと、

寝室から花粉を取り除くこと

が一番の解決策です。

具体的には、

  • 洗濯物を部屋干しする
    (部屋干しの有効性についてはこちらの記事もご覧ください)
  • カーテン閉めた状態で換気する
    (カーテンの下から花粉入らないようタオルを敷く)
  • 毎日床を雑巾掛けする
    (部屋の空気の動きが少ない早朝が効果的です)
  • 空気清浄機を設置する
    (空気清浄機の設置場所についてはこちらもご参考ください)
  • 鼻呼吸を促す簡単な「あいうべ体操」を行う

これ以外にも鼻を冷やす、または温めるのも良いです。
冷やすか温めるかは鼻の状態によります。

  • 血管が広がったことが原因で起きた鼻づまり
    鼻を冷やして血管を収縮させる
  • 血行が悪くなったことが原因で起きた鼻づまり
    鼻を温めて血行を良くさせる

いずれの場合でも、鼻をかみ過ぎないように気を付けましょう。

「鼻のかみ過ぎで粘膜が炎症を起こして詰まった」
なんてこともよくあるケースです。

鼻づまりはマスクで対策して睡眠するのは?

花粉症のときはマスクをして外出されると思いますが、
就寝時も効くかというと、気休め程度に有効、といったところになります。

マスクをして寝ると一時的な鼻詰まりの回避にはなりますが、
私個人の印象として耳鼻科での治療(スチームや点鼻)の方が良く効きます。

またマスクで寝るのは喉の保湿の点で良いのですが、
寝苦しさもあるので、慣れないと辛いかもしれません。
私の夫はマスクをつけても「苦しくていやだ」とすぐ外してしまいます・・・。

マスクに慣れる努力より、
寝室に花粉を持ち込まない方に努力する方が効果がありますので、

  • 寝室に入るときは洗顔・洗髪・部屋着に着替えた後にする
  • 枕はこまめに掃除機をかける
  • 部屋の湿度を保つ

など、就寝環境を整えることを優先していきましょう。

マスクで寝ることが苦ではなない方は合わせてマスクをつけても良いと思います。
その際は、顔とマスクに隙間ができないようしっかりフィットさせてください。

 

花粉と睡眠のまとめ

花粉症対策はレンコンや乳酸菌を摂取したり、油の摂取量を減らしたり、
ニンニクやショウガなどの体を温める効果のあるものを摂るなど
食品一つとっても花粉症対策に効くものがたくさんあります。

花粉症は始まる前の対策が肝心ですので、

  • 体調管理をきちんと行って自分の体の免疫力を高めておくこと
  • 室内に花粉を持ち込まないこと
  • しっかり睡眠をとること

この3点をしっかり守った上で、
やりやすいところから色々試してみましょう。

試した結果を記録しておくと、後で見返したときに効果の程が分かるので
次の年から強力な味方としてとても助かりますよ。