花粉シーズンは目の周りがかゆくなりますよね。
うっかり引っかいてしまってまぶたが腫れあがってしまった、
なんて経験をされた花粉症の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「花粉症＝鼻水・くしゃみ」だけでなく
「花粉症＝目がかゆい」というのも共通認識となりつつありますが、
そもそもどうして花粉でかゆみが発生するかご存知ですか？
今回は
- どうして花粉で目がかゆくなるのか
- 目がかゆいときでもコンタクトレンズを使えるのか
- 花粉症に有効なツボはあるのか
といった花粉による目のかゆみについていくつかお話します。
花粉症で目がかゆいのはなぜ？
人間の体は、体内に入った細菌やウイルスなどの異物を
排除しようとする免疫機能が備わっています。
この免疫機能は全てのもの排除するわけではなく、
体にあまり害がない花粉やハウスダストなどでは機能しないようになっています。
ですがアレルギー体質の方の場合、
免疫機能が過剰に反応して却って害を与えることがあります。
花粉シーズンに目がかゆくなるのは、
免疫が過剰反応し、アレルギー性結膜炎となってしまったためです。
アレルギー性結膜炎は、目の表面に花粉などのアレルゲンが付着して、
結膜に炎症を起こしてしまうことをいいます。
かゆいからといってまぶたを引っかきすぎると
網膜剥離などになる可能性もあります。
かゆくなったときに引っかかないよう気を付けましょう。
花粉症で目がかゆいときはコンタクトを使ってはいけない？！
視力を調整されている方の中には、
コンタクトレンズを使用されている方もいらっしゃると思います。
ですが、コンタクトレンズは花粉症を悪化させる原因にもなりますので、
花粉症の症状が出ているときはコンタクトの使用を控えることをお勧めします。
通常、目には表面に付着した汚れを流し落とすため涙による洗浄作用があります。
ですがコンタクトレンズをつけているとそれが妨げられてしまい、
目についた花粉が流れにくく、溜めやすくなってしまいます。
そうなるといつまでも花粉を目の中に入れているようなものですから
花粉症を悪化させる要因になりかねません。
特に、一度使ったコンタクトレンズを使い回す場合は、
通常の汚れだけでなく花粉の汚れも加わりますので、
翌日も汚れたまま装着してますます花粉がつきやすくなるという悪循環にもなります。
少しでも症状を悪化させる要素を減らす事は重要ですので、
花粉シーズンで症状が強い時期は眼鏡にすることを強くお勧めします。
どうしてもコンタクトレンズを使いたい場合は、
せめて「1日使い捨て」タイプに切り替えるようにしましょう。
ちなみに、
花粉が原因なら雨の日は症状が軽くなるのではないかと考えがちですが、
そうとも限りません。
花粉は常に空気中に浮遊しているので、花粉症の症状が出ることがあります。
更に低気圧のとき人間の体はヒスタミンを分泌して
アレルギーが起きてる状態と近くなります。
なので場合によっては雨の日に悪化する可能性もあります。
天候に関わらず花粉シーズンはコンタクトレンズの使用を避けた方が無難です。
花粉症で目が辛いときのツボは？
花粉症で辛いとき、対処法は色々ありますが、ツボ押しも効果があります。
試すだけならタダですので、
まだ試したことがない方はぜひ一度押してみてください。
ツボを押すのは、夜寝る前、楽な姿勢で行うのがお勧めです。
ツボを押すことで血流が良くなり、
副交感神経が刺激されてリラックスできるので安眠効果もあります。
まず、ツボを押す前に、次の2つに注意しましょう。
- 花粉を落とす
- 体を温める
花粉を落とす
体に花粉がついていたり、室内に花粉が舞っていては意味がありません。
まずは玄関で体や持ち物についた花粉を入念に落としましょう。
花粉が一番付きやすいのは足元です。
足先までしっかり花粉は払い落します。
そのうえで、手洗いや洗顔、うがいをして綺麗に洗い落とします。
目と鼻も忘れずに洗いましょう。
特に鼻の穴には呼吸時に吸い込んだ多くの花粉が付いています。
鼻うがいで丁寧に洗いましょう。
一番いいのは帰宅早々に入浴することです。
部屋に花粉を散らすことなく落とすことができます。
体を温める
ツボを推す前に体を温めておくと効果があがります。
手先などが冷えている場合にはしっかり湯舟につかって温めましょう。
ツボの位置
花粉症に効果があるツボはいくつかありますが、
全て挙げると覚えきれないので個人的に効果があると感じるツボを
ピックアップしました。
- 太陽
- 清明
- 魚腰
- 合谷
太陽
眉尻と目尻の中間、こめかみのくぼんだ所にあります。
口を開閉する時にへこむところです。
清明
鼻の付け根の両脇にあります。
人差し指と親指の腹でつまんで、ぐっと押しこむように刺激します。
魚腰
眉の中央にあります。
やや下から押し上げるように刺激します。
合谷
親指と人差し指の付け根にあります。
片方の手の人差し指と親指ではさんで適度な力で揉みます。
花粉症のまとめ
花粉症による目のかゆみは、
目の周りについた花粉でアレルギー反応が起きてしまうことが原因です。
花粉がついたところを洗い流すなどである程度症状を和らげる効果はありますが、
しょせん一時的なものなので花粉を取り込まないようにすることが一番大切です。
症状を悪化させないように、
なるべくならコンタクトレンズは眼鏡に変えたり、
花粉のつきにくい服装にするなど予防を心がけていきましょう。