結婚や就職を機にそれまで住んでいたところから引っ越すとき、
両親や兄弟、祖父母などから引っ越しのお祝いをいただいた、
なんていう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一般的にお祝いしていただいたらお礼をするものですが、
両親や兄弟などでも同様にお返しするものでしょうか?
今回は近しい身内からお祝いをいただいたときの
お返しについてお話しします。
引っ越し祝いのお返しは身内だとどうする?
通常、引っ越し後に自宅へ招いてお礼をした方には、
帰り際に引出物としてお土産をお渡しすることはありますが、
その他にお返しは必要ありません。
お招きできなかった方には、お祝いでいただいた額の1/3から半額程度の
品物や商品券、ギフトカード、カタログなどをお礼状を添えてお贈りします。
親族の場合、親以外はこの考えでお返しするのが一般的です。
兄弟も、子供のうちは家族なので親と同じ考えで良いですが、
お互いに結婚して所帯を持っていたら、一親戚に過ぎません。
どんな冠婚葬祭でも、いただいた額の半分程度をお返します。
(親戚に対してのお返しはこちらの記事もご参考ください)
親に関しては、子の立場からの甘えになりますが、
子を想ってしたことなのでお祝いというより援助金と考え、
他人行儀なお返しはせずに食事をご馳走するなどで対応されて良いと思います。
親とは今後も何かとお世話したりされたり、
送ったり送られたりすることもある関係で、
今後も長い付き合いになりますから
普段の行いで少しずつ返していくということで良いのではないかな、
と個人的に思います。
ただこれらは家庭の考え方にもよりますので、
ご親族や兄弟へのお礼などはご両親にご相談されても良いかもしれません。
引っ越し祝いのお返しが高額だったら?
引っ越し祝いが高額だったとき、それをそのまま半返しするのか、
といえば必ずしもそうではありません。
高額なものを返すのは失礼にあたるとされています。
実際、お祝いした立場としても高額で返されると
お祝いした意味がなくなるので残念だなと感じてしまいます。
それよりは心がこもっている相手の好みの物と
引越し先で楽しく暮らしている旨のお手紙をお贈りする方が
喜んでもらえるので良いでしょう。
なので高額な場合のお返しは、
いただいた額の1/3程度を目安に考えると良いと思います。
また祖父母など可愛がってくださっている方のときは、
お土産を持参して直接家を訪ね、
お礼とともに新生活のことを話されるだけでいいと思います。
引っ越し祝いのお返しはいつまでにする?
お祝いを受け取った当日かその翌日までに
お礼の電話またはお礼状の送付で感謝の気持ちを伝えるようにします。
そしてお返しは転居してから1ヵ月から2カ月くらいを目安に贈ります。
引っ越しの内祝いまとめ
身内の場合、ご厚意で高額のお祝いをくださることもありますが、
全額いただくのではなく、半返しで感謝の気持ちを表すようにしましょう。
ちなみにお返しとして複数の品物を贈るときは、
「主となるもの」
「一番高額なもの」
にのし紙と表書きをして包装します。
それ以外の品物は包装だけで大丈夫です。
現金や商品券などに品物を添える場合も同じです。
複数の品物にのしをつけると、
慶び事が重なるという意味になるので良いことではありますが、
贈られた側は熨斗を外す手間が増えるので
気遣いとして覚えておきましょう。