結婚式も終わり、
参列していただいた方々へ感謝の気持ちを込めてお礼状を出そう、
と思ったときにふと、
差出人って自分たち夫婦で出していいのかな?
という疑問が浮かぶ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一般的には主催者がお礼状を送る、とされていますが、
結婚式は両家の親御さんが主催した場合や、自分たちのみとする場合など、
実に様々です。
色々調べてみても、親がやるもの・本人がやるもの、と
それぞれ言っていることが違う・・・
なんて余計頭を抱えることになってしまった方もいると思います。
そこで今回は、
結婚式後のお礼状は誰を差出人にするのか、
またいつまでに送り、遅れてしまったときはどうしたらいいのか、
お礼状の基礎的な部分についてお話したいと思います。
結婚式のお礼状で差出人は誰からにする?
結婚披露宴の招待状は、両家を結ぶ婚姻の儀式への招待です。
大抵の場合は両家の親御さんの名前で出します。
(最近では新郎新婦の両名で出すこともあります)
そして挙式後は、新郎新婦の新たな家庭が整った状態となり、
二人が親元からは独立してスタート地点に立ったということになりますので、
挙式後のご挨拶状は夫婦連名が一般的です。
披露宴当日は新郎新婦のためにゲストの方々がお集まりくださっているので、
お礼を述べるのも親御さんよりは新郎新婦本人からでないと、
受け取った側も首を傾げることになるでしょう。
とはいえ、結婚式の主催が親御さんなので、
親御さんが参列してくださった方々へ感謝を述べる、
という意味では親御さんが出してもおかしくはありませんので、
絶対新郎新婦からでないと送ってはいけないなんてことはありません。
様々な事情から親御さんから送りたい場合にはもちろんそれで大丈夫です。
「誰に対して」「誰がお礼を伝えたいのか」
という点に注目して差出人を考えると良いでしょう。
ちなみに、お礼状はハガキなのか便せんなのか、
既製品の印刷ハガキでもいいのか、
という点については、ハガキと便せんどちらでも大丈夫ですし、
印刷ハガキの使用も大丈夫です。
ただ、自筆で一言だけでも添えておくと心遣いが感じられて、
受け取る側も嬉しいと思います。
差出人を新郎新婦で出すときは、
「新郎側の参列者だから新郎の名前だけで!」というのはNGです。
必ず夫婦連名で書きましょう。
また、挙式後に入籍する場合には法律上まだ夫婦ではありませんが、
新しい姓に夫婦揃えて送ることをお勧めします。
既に結婚式で皆さんから夫婦と認められていますので、
旧姓で送ってしまうとと受け取る側を戸惑わせる可能性があります。
受け取る側の気持ちも考えた上でお礼状を書くように気を付けましょう。
結婚式のお礼状はいつまでに送るの?
基本的にお礼の気持ちは早めに表すことが大事です。
お礼状の送付は挙式後数週間以内、
遅くとも一ヵ月以内には行うようにしましょう。
過度に焦ることはありませんが、疲れたから後回し!とはしないように、
早め早めを意識して取り掛かかりましょう。
結婚式後にすぐ新婚旅行の予定がある場合、
バタバタしてしまってお礼状のことをすっかり忘れていた、
なんてこともよくあるケースです。
また、結婚報告ハガキと混同して、年賀状を兼ねて送るから
まだ手を付けなくてもいいや、
なんて考えないように気を付けてください。
お礼状は結婚報告ハガキとは別物です。
当日の様子やお祝いしていただいた方々を思い出しながら、
感謝の気持ちを込めて文面を考えましょう。
ただ、お礼状に写真も一緒に送付するなら、
写真の出来上がり自体が2ヵ月程度かかってしまうこともあります。
その場合にはどれだけ遅くても3ヵ月目までには送りましょう。
先に一言だけでもお礼を述べて
後日写真を送る旨を伝える方が親切ではあります。
結婚式のお礼状を送るのが遅れたときは?
結婚式と身内の不幸が重なって喪中であるとき、
忙しなさからお礼状を送り損ねてしまった、なんてこともあると思います。
喪中だからお礼状を送ってはいけない、なんてことはありませんので、
お礼状は送るようにしましょう。
そしてお礼状の中で、遅れたお詫びを簡単かつ丁寧に加筆します。
ただし、何事も「贈る」ことには、「タイミング」があります。
あまりにも間が空き過ぎてしまった場合には、
却って失礼な事になります。
何かの行事の折に
「他の事に託けて、さり気なくお礼をする」というのも一つの手です。
お礼状のまとめ
お礼状は新郎新婦のために来てくださったゲストに対して
感謝の気持ちを伝えるものなので
差出人は新郎新婦の名で大丈夫です。
ただし、地域や親族間のルールによっては
親御さんの名を書くべき、とすることもあります。
お礼状を書く前に、一度親御さんに尋ねてみると良いでしょう。