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風邪のときの卵酒 効果は?薬と併用できる?子供にはどう?

風邪のときの卵酒 効果は?薬と併用できる?子供にはどう?

風邪を引いたときに摂ると良いものとして「卵酒」は有名です。

「酒」とついているのでなんとなく敬遠する方も多い卵酒ですが、
実際のところ効果はあるのでしょうか?

また、薬と併用できるか子供も飲んで大丈夫かなど、
気になることもありますよね。

今回は卵酒の効果、薬との併用は大丈夫か、
子供が風邪をひいたときはどうか、お話していきたいと思います。

 

 

風邪のときに飲む卵酒の効果って?

卵酒は「風邪を早く治す方法」「薬に頼らず治す方法」として
摂取することが有名です。

作り方も単純で、材料は

卵 1個
酒 180ml
砂糖 大さじ1

を鍋で火を通すというシンプルなものです。
(分量は味の好みなどによって増減します)

この卵酒は、良質なタンパク質を含む卵とカロリーを補う砂糖、
体を温める酒によって栄養補給と体温上昇の効果があります。

卵について補足すると、
卵にはタンパク質だけでなく卵白に殺菌作用のリゾチーム
卵黄にビタミン、ミネラル、アミノ酸が含まれており、
大変栄養価の高い食材で風邪のときにお勧めの食材です。

卵酒は液状で作ります。

固体は消化プロセスを経る必要がありますが、
風邪を引いている状態では上手く消化できず体に負担がかかります。

液体だと消化の必要がないので体に負担をあまりかけることなく、
体に早く吸収させることができるので体力回復が早まる結果に繋がります。
(効果の度合いは体質にもよりますので効きにくい方もいます)

特に有効なのは風邪の引き始めです。

体温は37度前後になると免疫がもっとも元気に働きます。
逆に体温が0.5度下がると免疫が35%程度低下します。

卵酒は直接風邪をどうにかするものではなく、
あくまでも栄養補給と体温上昇のためなので、
卵酒を飲んだら体が温まっているうちに寝て免疫を上げましょう

体を回復するには、「栄養」「安静」「睡眠」の3つが大事です。

 

卵酒は薬と併用できる?

風邪の引き始めなら卵酒を飲むことに何の問題もありませんが、
既に風邪を引いて医師から薬を処方されていた場合は話が変わります。

卵酒はアルコールを含むので、薬は一緒に服用できません。

アルコールが体から抜ける4~5時間後なら大丈夫という話もありますが、
本人の体質や体調、摂取した量にも影響され、
正確に分かるものではないので判断が難しいです。

アルコールが抜けてから薬を摂取するという話は
逆に言えばアルコールを摂取するのも薬の効果が抜けてからになります。

薬の効果も個人差があり、1日3回服用の薬で大体5~6時間程です。
この場合では、卵酒と薬を交互に摂ろうと思っても、
薬またはアルコールが抜けきるまでの時間が長く、
実際には薬を飲むのが難しくなります。
人によっては半日以上抜けないタイプもいますので猶更です。

薬を服用する場合はアルコールを控えることをお勧めします。

また、処方された薬だけでなく市販薬も同様です。
市販薬の多くに含まれるアセトアミノフェンは解熱鎮痛成分がありますが、
アルコールと併用すると肝臓に強い毒性を示します。

というのも、
アセトアミノフェンとアルコールは肝臓で同じ酵素により分解されて、
吸収・体外へと放出されますが、
併用するとアルコールが優先的に肝臓で分解されるので薬の分解に時間がかかり、
副作用が出やすくなってしまいます。

長期間に渡って併用して死に至ったケースもあるため
間違っても同時に服用しないよう気を付けてください。

卵酒のアルコール分を飛ばせば(蒸発させれば)大丈夫という話もありますが
アルコールは水と親和性が高いので、
沸騰させたところで100%アルコールが消えたとは考えにくいです。

そもそもアルコールによる体温上昇効果を見込んで、
材料に酒を入れているため、アルコールを飛ばすと酒を入れた意味がありません。

卵酒はあくまで風邪の引き始めに自己回復力を強化するために飲むに留め、
薬を飲むようなときは卵酒を飲むのを控えましょう。

風邪ひいたから卵酒を子供にあげるのはどう?

卵酒は大人が風邪を引いたときに飲むものですが、
子供の場合はどうでしょうか?

ご家庭によってはお子さんに卵酒を作ってあげているお母さんもいます。
「アルコールを完全に飛ばせば子供でも飲めるから」という意見ですが、
正直子供にはあまりお勧めできません。

多くの卵酒は日本酒のアルコール成分が残っているものが殆どです。
アルコールを全て飛ばすのは難しいので、
万が一少量アルコール分が残っていた場合を考えると望ましくありません。

どうしても子供に卵酒をあげたい場合は「酒」から「牛乳」に変えて
作ったものを飲ませる
やり方をお勧めします。

材料は卵酒の場合とほとんど変わらず、

卵 1個
牛乳 200ml
砂糖 大さじ1

で作れます。
(砂糖は子供の好みで増減してください)

卵酒以外でも良いのであれば葛湯や生姜湯、具沢山の味噌汁がお勧めです。

 

卵酒のまとめ

昔から卵酒は風邪に効くと言われており、
実際に効果を実感している方も多いです。

ですがお酒が入っている分、アルコールが苦手な方には負担が重くなります。

現在は様々なビタミン剤やドリンク、サプリメントがありますが、
卵酒は栄養補給と体温上昇の目的で摂取しているので、
卵酒がどうしても苦手な方はそれらで栄養補給して症状の緩和に努めるのもありです。

自分にとって負担の少ない方法で風邪対策をしましょう。