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恵方巻の食べ方は座って食べるのが作法?理由はなぜ?

恵方巻の食べ方は座って食べるのが作法?理由はなぜ?

2月の節分行事といえば、豆まきの他に恵方巻もありますよね。
最近はテレビや雑誌などでも取り上げられるようになったのでなんとな~くの知識で
「その年ごとに吉な取る方向を向いて巻き寿司を食べる」
と認識されている方は多いと思います。

ですがいざ食べようと思うと、

 座って食べるのか、立って食べるのか。
 途中でお茶を飲んでもいいのか、一本は多いから切っていいのか。

なんて気になることはたくさん出てくると思います。
実際私自身も座って寛ぎながら食べていましたので人から聞かれたときに
「どうだろう・・・」
なんて返答に詰まることもしばしばでした。

そんなことのないように、
今回は恵方巻の食べ方についてお話したいと思います。

 

 

恵方巻きの食べ方は 座って食べることが一般的?

恵方巻を食べるときに、その年の恵方に向かって食べるというのは有名です。
ですが、食べるときに立つか、座るかといった姿勢までは特に言われていません。

なので迷ってしまう方も多いところなのですが、
実際には明確な決まりはありません。

家庭ごとにルールがあればそれに沿って食べることになります。

決まったルールがないのであれば、
それぞれが食べやすい姿勢で食べていただいて大丈夫です。

例えば子供なら、
具をぽろぽろ落としても大丈夫なように椅子に座らせて食べさせてあげたり、
そのときどきで変えてしまいましょう。

 

恵方巻きの食べ方に作法はあるの?

恵方巻を食べるときは、

  • 恵方に向かって巻き寿司を食べる
  • 目を閉じて食べながら願い事をする
  • 食べ終わるまでは言葉を発しない
  • 恵方巻は切らずに一本を食べきる

といったルールがあります。
食べる時間帯は節分の日であれば問題ありません。

それぞれ詳しくみていくと次のようになります。

 

恵方に向かって巻き寿司を食べる

恵方とは、歳徳神(その年の福徳を司る神様)が在する方位を指します。
別名では明の方(あきのかた)とも言います。
その方角に向かって事を行えば、万事吉とされるものです。
恵方は年によって違います

スーパーなどでは太巻きのような大きい恵方巻きも売られていますが、
本来は丸かじりしやすい直径5㎝程度を食べます。
どちらかといえば細巻き寄りです。

 

目を閉じて食べながら願い事をする

恵方巻の具は玉子焼やカンピョウなどを始め、七福神にちなんだ七種類です。
「福を巻き込む」という意味もあります。

正月のおせち料理と同じように、「海苔」「卵」「白米」などは貴重品でしたし
「高野豆腐」で高野山、「かんぴょう」で大津のかんぴょう神社のご利益にあやかろう、
という意図もありました。

 

食べ終わるまでは言葉を発しない

無言で食べるのは、神社参拝のように無言での行為に「神事」の意味を持たせるためです。

 

恵方巻は切らずに一本を食べきる

恵方巻を切ってしまうことは「福を切る→縁を切る」に繋がり、
よろしくないと言われています。

食べ残すことは「福を取り込めなかったこと」になるので縁起が悪いとされています。

恵方巻きの食べ方とされる理由はなぜ?

諸説ありますが、恵方巻が食べられるようになったのは、
江戸時代末期から明治時代初期にかけてという説が有力です。
大阪 船場の商人が商売繁盛を祈願して食べていました。

巻き寿司である理由は「海苔」を売り出したい商人の思惑、という説もありますし、
面白い話としては巻き寿司を金棒に見立てるというものもあります。

金棒に見立てる話は次の通り。

節分では豆まきで鬼を家から追い出して、福を入れます。
つまり「鬼のいるところに福は来ない」ということなので、
福が来る方角に向かい、一本物の巻き寿司を食べて、
福が「鬼の金棒をかじっているから鬼はいない」と判断させ、訪れを待ちます。

昔ならではの発想で面白いですね。

恵方巻の慣習は1990年代以降、コンビニやスーパーが販促したことの影響が大きいです。

恵方巻の食べ方まとめ

恵方巻は宗教的な行事ではありません。
なので厳密に食べ方や作法に従う必要もありません。

恵方巻を食べるようになった由来を踏まえて、
大事な部分だけは抑えた上でご家庭で食べやすいやり方にすると良いと思います。

ご家族で楽しく恵方巻を食べてくださいね。