新年明けるとお正月に節分、ひな祭り、とイベントごとが目白押しです。
多くの人は
「1月に正月」「2月に節分」「3月ひな祭り」
と各月ごとに行事があることまではわかりますが、
その準備で飾るものはいつまでに用意していつ飾れば良いのか、というところまでは
漠然としていてハッキリわからない方もいらっしゃいます。
そこで今回は節分飾りをいつ飾るのか、その期間や由来についてお話します。
節分飾りはいつ飾るの?
節分は「季節を分ける」ものとして、
季節の分かれ目、四季が始まる日の前日を意味します。
なので、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」、それぞれの前日を指していました。
ただ、江戸時代以降は「立春の前日」を指す場合が多くなり、
現在では節分といえば立春の前日、今年で言えば2月3日のことを指すようになりました。
立春は太陽の座標が特定の位置(黄経315度)のときを示すので、
必ずしも2月3日になるわけではありません。
1985年からはずっと2月3日でしたが、2025年(もしくは早まって2021年)には
2月2日になる可能性があります。
「節分は2月3日」と覚えておくより、
「立春の前日」と覚えていた方が日付を間違えることがないので良いですね。
ちなみに節分自体は、
「季節の変わり目に生じる邪気(鬼)を追い払うための悪霊払い」
として行われていました。
肝心の節分飾りはいつからかというと、
「正月行事が一段落した後」になります。
地域によって正月がいつまで続くか異なりますが、
大体は小正月である1月15日以降としている場合が多いです。
節分飾りの期間はどれくらい?
節分飾りを飾る期間は、邪気払いが終わる節分当日までです。
翌日の立春を迎えたら、飾りを外して処分します。
地域によっては立春に片付ける以外に、
- 節分後一週間経ってから手を付ける
- 2月中旬まで置いておく
- 翌年の節分まで飾る
なんてところもあります。
厳格に決められているわけではないので、
飾りを下げる日はそれほど気にしなくても大丈夫です。
ちなみに、処分する節分飾りを廃棄方法の一つとしてお焚き上げしたいとき、
受け取ってくれる神社と、受け取らない神社があります。
詳細は神社に問い合わせてみましょう。
節分飾りの由来は?
節分の飾りは「柊鰯(ヒイラギイワシ)」です。
これ以外の呼び名に
などがあります。
名前は見た目通りで、
焼いた鰯の頭を切り取って柊の小枝に刺し、門口や玄関、窓に飾る魔除けです。
邪気(鬼)を家に入れないようにするためのもので、見た目のインパクトは強いです。
- 柊は鬼が門に触れる際、体に刺さってダメージを与え、逃げ出すように。
- 鰯の頭は焼くことで更に強烈な臭いを生じさせ、鬼が臭さで逃げ出すように。
そんな意味合いで飾るものです。
鰯の臭いを強調する理由は諸説あり、
臭さで追い出すのではなく、誘い出して柊が刺さるように誘導する説もあります。
魔除けのためとはいえ、鰯は大分臭うので飾らない方も多いです。
また地域によってはそんな慣習自体がないところも。
ご近所問題など諸々の事情から柊鰯を飾るのが難しい場合は、
折り紙などで作った柊鰯を飾るのもありです。
実際お子さんと一緒に作って楽しむ親子も少なくありません。
折り紙なら臭いも気にせず飾れるので代替案の一つですね。
折り紙で作る方法はこちらの動画が参考になりますよ♪
節分飾りのまとめ
新年が明けたらあっという間に正月から節分がやってきます。
節分飾りは正月が一段落したら飾り始めるのが一般的です。
年末年始で慌ただしかったから一息つきたいという気持ちもあるでしょうが、
正月の間に準備しておくと良いでしょう。
飾る場合はご近所さんへの配慮も忘れずに。
しっかり魔除けして素敵な一年にしてくださいね。