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ロタの潜伏期間は移るまでどのくらい?予防の方法やノロとの症状の違いは?

ロタの潜伏期間は移るまでどのくらい?予防の方法やノロとの症状の違いは?

冬場になると流行り始めるロタウイルスは
激しい嘔吐や下痢、発熱を伴う感染性胃腸炎の一つです。

老若男女問わず感染する可能性があるので、
子供が保育園で感染して家族全員に広めた、なんてケースもよくあります。

ロタウイルスで苦しむ我が子を介抱しているときに同じような症状を感じると、
「もしかして子供からうつった・・・?」
なんて不安に思うこともありますよね。

上の子がロタウイルスに感染して、お世話している間に
一緒にいる下の子にまでうつってしまわないかも心配です。

そこで今回は、ロタウイルスで苦しむ方を介抱している方の不安要素、

  • ロタウイルスはうつるまでの潜伏期間がどの程度か
  • うつらないようにするにはどうしたらいいのか

この2点についてお話したいと思います。

 

 

ロタの潜伏期間 移るまでどのくらい?

ロタは、ウイルスが混入した飲食物などを摂取することで感染する「経口感染」です。
具体的に言うと、排泄物や吐瀉物を片付けたりするときなどに
うっかり触れた手を消毒せず、そのまま飲食することで感染します。

基本的に空気感染はしないので、同じ部屋にいたりすれ違うくらいではうつりません。

潜伏期間は1日から3日です。
思いあたる日がこの期間に該当している場合は、感染の可能性が高いです。

ただし、吐瀉物が床のカーペットやじゅうたんなどに残っていて、
乾燥した部分からウイルスが舞い上がり、
空気中に漂って呼吸時に体内に入るケースもあります。
このケースでは2週間前に感染者の吐瀉物で汚れたカーペットでうつりました。

ロタウイルスは感染力は強いですが、感染者と接したら必ずうつるものでもありません。
きちんと予防することで防げる感染症ですので対策をしっかり頭に留めておきましょう。

 

ロタを予防する方法は?

まずうがい、手洗い、マスクは基本です。
体力が低下していると感染しやすくなりますので、
健全な食生活と十分な睡眠をしっかり取ります。

家の中は空気清浄機や換気で空気が澱まないように気を付けます。
また、室内の湿度にも気を配って乾燥気味の場合は加湿しましょう。

家族が感染したら、他の家族とは離して、汚物の処理や殺菌は徹底的に行います。
アルコール消毒ではウイルスが死滅しないのでハイターなどの塩素系消毒剤を使います。

感染者の洗濯物は分けて洗います。
まとめて洗濯するとウイルスが取り切れずに感染した例もあります。
漂白剤に30分以上浸けて洗濯するか、85度以上の湯に1分以上浸けて洗濯しましょう。

テーブルや床、布団やカーペットなど布物は漂白剤で作った消毒液で消毒します。
指で押すと消毒液が染み出す程度がちょうど良いです。
10分以上おいてから使い捨てできる布やペーパータオル類で水分を吸い取ります。

消毒作業をするときは、直接触らず、ビニール手袋などを身につけてしましょう。

もちろん、トイレの便器も消毒しましょう。
手洗いの石鹸などでは殺菌・除菌は出来ませんが、皮脂の汚れが落ちるので、
手洗いしていない場合と比べれば全く違います。

ノロとロタ 症状の違いって何?

ここまで読んで「ノロと変わりないんじゃ?」と疑問を浮かべる方も多いと思います。

確かに腹痛、嘔吐、下痢など基本的な症状は似ていますが、
原因となるウイルスが異なるので全く別の感染症です。
ノロの場合は微熱程度は稀にありますが、基本的に発熱がありません。

流行る時期も、ノロが終わってからロタになりますし、
潜伏期間もロタは2日程度ですが、ノロは24時間から48時間なので、ノロより長いです。

また、ロタは赤ちゃんの時に予防接種を受けられますが、
ノロはいまだ予防接種はありません。

というのも、ノロは確かに症状は苦しいものですが、
比較的早く快復するので、健康な方なら死に至ることもまずないため
深刻度は「軽い」ものだと認識されているためです。

嘔吐や下痢があるからといって「ノロウイルスに感染した!」と慌てず、
自分の症状を冷静に見極めましょう。

 

ロタのまとめ

ロタウイルスは一度感染経験があってもまた感染する可能性のあるウイルスです。
家族の看病などで感染者と接する機会があったとしても、
予防を心がけていればうつることもありません。

また、他所からウイルスをもらってくる可能性もありますので、
冬場の時期はうがい、手洗いをしっかりするようにしましょう。

また体調が悪いと感染しやすくなりますので、
食生活と睡眠には気を配って、ロタと無縁な冬にしましょうね!