毎年冬の乾燥した時期になるとインフルエンザが流行りますよね。
外出しなければ感染源との接触もないから大丈夫・・・と思いきや、
家族の誰かが感染したら、全員感染する可能性があるので油断できません。
普段ならインフルエンザの予防接種を受ける受けないを自己責任で決められますが、
妊娠を希望していると、摂取したワクチンが悪影響を及ぼさないか、など
心配事が多いですよね。
そこで今回は妊娠希望の場合、インフルエンザの予防接種を受ける方がいいのか、
妊娠している可能性がある場合と男性(夫)の場合もそれぞれお話します。
インフルエンザの予防接種は妊娠希望なら受ける方がいい?
妊娠前に受けておく必要がある予防接種として風疹と麻疹は有名ですよね。
風疹は妊娠20週頃までに感染すると、赤ちゃんに障害が出る可能性がありますし、
麻疹は早産や流産の可能性が高まります。
妊娠時に影響がある感染症は他にもいろいろありますが、
インフルエンザも気を付けたいものの一つです。
妊娠すると免疫力が低下するので、
インフルエンザにかかりやすく、重篤化する可能性も高くなると言われています。
また、妊娠初期では流産、中・後期には早産のリスクも上がるので
感染しないように非常に気を使います。
外出したときや、自宅にいて家族が帰って来たときなどに、
その都度インフルエンザの心配をするよりは、
妊娠前にあらかじめ予防接種を受けることをお勧めします。
もちろん、中には「私は毎年予防接種を受けなくても感染したことないから大丈夫」
という方もいらっしゃると思います。
実際、受けなくても感染せずに過ごせた方もいらっしゃるので
インフルエンザにかかったときのリスクなんて怖くない!という方は
予防接種ナシもアリだと思います。
ちなみに、風疹の予防接種を受けたあとは2ヵ月くらい避妊するように言われていますが、
インフルエンザの場合は避妊期間がないので安心してください。
いつ受けて大丈夫です。
ただし、インフルエンザにも「抗体ができるまでの期間」と「効果期間」があります。
インフルエンザのピークは大体12月頃からです。
ワクチンを摂取するときはご注意ください。
インフルエンザ予防接種は妊娠の可能性があっても受けられる?
予防接種を受けようと決めても、妊娠していないことを断言できないときは
「もし妊娠していて赤ちゃんに影響があったら・・・」と悩みますよね。
妊婦のインフルエンザ予防接種は、医師によって見解も様々です。
「受ける/受けない」、受けるとしても「12週/16週/妊娠直後」からOKなど。
一般的にはインフルエンザ感染による各種リスクが重視され、
妊婦の予防接種は推奨されています。
実際に接種している方も少なくないので、
胎児への影響に不安がなければ受けても良いと思います。
どうしても心配で判断つかないようなら、医師に相談してみましょう。
インフルエンザの予防接種は妊娠希望の男も受ける?
これまで妊娠する女性(妻)側についての予防接種について触れてきましたが、
男性(夫)側はどうでしょうか?
女性は母体や胎児への影響から妊娠初期は控えた方がいいなども言われていますが、
男性については特に非推奨の期間はありません。
予防接種を受けても子作りへの悪影響はデータがないので問題ないとみられています。
ですので過度に心配しなくても大丈夫です。
むしろ、男性の場合は妊娠の有無に関わらず、予防接種することを強く推奨します。
男性がインフルエンザに感染している状態だと子作りが難しくなる可能性があります。
というのも、男性の精巣は高温環境に弱いので、
インフルエンザなどで高熱が数日続くと精子数が著しく減少することがあります。
この変化は一時的なので数ヵ月経てば回復します。
ですので過敏になる必要はありませんが、
妊娠を考えている夫婦においては大きな不安要素になる場合があります。
また、妊婦がインフルエンザの予防接種を受けられなかった場合
通勤時などにインフルエンザウイルスを拾ってきた夫を経由して、
妻にインフルエンザが感染する可能性もありえます。
そのため、妻だけでなく夫もインフルエンザの予防接種をお勧めします。
インフルエンザ予防接種のまとめ
妊娠を希望している場合、夫婦ともに予防接種を受けておくと安心です。
既に妊娠している可能性がある場合は、
母体と胎児への影響は諸説あるので、あらかじめ医師に相談した上で判断しましょう。
今回はインフルエンザについてお話しましたが、
ノロやロタウイルスに気を付けて、外出先から戻ったらうがい手洗いを心掛けましょう。