鮎と言えば川魚の中でも高級魚として知られている魚。
内臓も丸ごと食べるのが通の食べ方…とされてはいますが、独特な苦味が好きではない人も。
内臓も食べるのが鮎のマナーではありますが、内臓を抜いた方が子供も食べやすくなります。
そこで今回は、簡単に内臓を取る方法や骨まで丸ごと食べられる焼き方をご紹介します。
7~8月に旬を迎える鮎。栄養価も高いので、夏バテ防止にぜひ美味しく食べてくださいね。
【鮎の食べ方マナー】内臓も丸ごと食べられるのか
鮎と言えば、禁漁期間が決められている川魚で、水質がきれいな場所でしか生息しないいわば、貴重な魚。
高級魚としても親しまれていますよね。
私の義父も鮎が大好き。
鮎漁が解禁になると毎年5~7月頃に川に行き、釣りを楽しんでいるくらいです。
そんな高級魚として知られている鮎ですから、好んで食べようと思わないと、サンマなどと比べて食べる機会がないということもありますよね。
実は私も義父から勧められるまでは、鮎なんて食べたことがありませんでした。
当然、食べ方のマナーも知らず…。
初めて食べた時は、ちょっと鮎の内臓の苦味が苦手で食べ残してしまったことがあるのですが、夫や義父が言うには、「天然の鮎を塩焼きしたら内臓も食べるのがマナー」だそうです。
鮎は旬を迎える7月頃は、身も骨もやわらかいため、まるごとガブリと食べてしまっても問題ないのだそうです。
せっかくの高級魚ですから、余すことなく食べつくしましょう。
鮎の冷凍の食べ方
鮎をたくさん貰ってしまったときは、一気に食べきれないということもあるでしょう。
わが家も、義父が釣ってきた鮎を貰いましたが、あまりの量に夫婦二人では食べきれないので1匹ずつラップに包んで袋に入れ、冷凍保存しました。
そんな冷凍鮎を楽しむ方法をご紹介します。
- 冷凍庫から鮎を出したら15分~20分程度放置し、解凍する
※解答し過ぎに注意しましょう。水分が出てべちゃべちゃした仕上がりになってしまいます。
- 鮎の両面に塩をふる
- フライパンの上にクッキングシートを敷き、その上に鮎をのせる(※油は不要)
- 中火~弱火で焼く
- 焼き目がついたらひっくり返し、両面きれいに焼く
- 内臓から水分が出ても、それが蒸発するまで焼けばOK
- 両面こんがりいい焼き目がついたら完成!
基本的には今回ご紹介したような塩焼きが鮎を美味しく食べる方法です。
グリルでなくても簡単にフライパンで調理できるので、ぜひやってみてくださいね。
干し鮎の食べ方
次に干した鮎を食べる時の方法をご紹介しましょう。
干し鮎は、旨味成分がギュッと凝縮されているので、そのまま炙って食べるのもいいのですが、だしをとって贅沢に煮物や雑煮などに使ってもOK。
そして今回ご紹介するのは、干し鮎の炊き込みご飯です。
鮎の良い香りと甘さが引き立つ食べ方なので、ぜひやってみてくださいね。
- 干し鮎をカップ1杯の水で戻す(一晩かけて戻すくらいがおすすめ)
- お米2合を研いだら、白だし大さじ2、干し鮎の戻し汁と干し鮎を加える
- 通常通りの2合を炊く水加減まで水を入れる
- そのまま炊飯器のスイッチオン
- 炊きあがったら7~10分程度蒸す
- 蒸した後は頭、尾ひれ、骨を取り除き、しゃもじで混ぜる
- 最後に大葉の千切りを散らして完成!
嚙めば嚙むほど味が出る干し鮎ならではの美味しさを堪能できます。
塩焼きに飽きた方は、干し鮎の炊き込みご飯を試してみてはいかがでしょうか?
鮎の内臓の取り方【簡単にできるコツ】
鮎の内臓はちょっと苦味が強いので、大人の方や食べ慣れている方であれば問題ないのですが、結構好き嫌いが分かれます。
私の義父は、「鮎の内臓大好き」なのですが、私と夫はちょっと苦手なタイプ。
もちろん娘もNGなので、私たちはいつもあらかじめ内臓を取り除いて調理しています。
内臓を取り除くには、割り箸2本あればOK!
お腹を包丁で切る必要がないので、まな板が汚れる心配も要りません。
早速、そのやり方をご紹介しましょう。
~内臓の取り方~
- 割り箸を割って2本にし、1本を鮎の口から入れ、ちょうどエラのあたりまで割り箸が入り込むよう思い切って奥まで刺す(割り箸の半分くらいが刺さっている状態)
- 逆サイドももう1本の割り箸で同じように刺し込む
- 鮎の口から割り箸が2本出ている状態になったら、2本とも掴んで鮎を挟み込むように持つ
- 鮎を挟んだら、割り箸をしっかり持ってグリグリっと回す
- グリグリ回した後は、ゆっくりと鮎のから箸を抜く
- する~っと、内臓が出てくればOK
- あとはエラ、口の部分をしっかり水洗いすれば終わり
成功すると、する~っと内臓が抜け出る感じがたまりません!
鮎以外にも、ニジマスなどの川魚に使えます。
まるごと塩焼きにする際に形を崩したくないというときにおすすめです。
鮎を骨まで食べられる焼き方
鮎は普通にグリルやフライパンで焼いただけでは、骨まで食べられるのはちょっと難しいですよね。
そんなときは、圧力鍋を使って焼いたり、お鍋でコトコト煮込んだりするのがおすすめです。
最後に鮎を骨まで食べられる焼き方をご紹介します。
骨まで食べられる圧力鍋を使った焼き方
- 鮎を洗ってぬめりを取ってキッチンペーパーで余分な水気をとる
- 酒を大さじ1くらい鮎にふり、アルミホイルで1尾ずつ包む
- ②を圧力鍋に入れ、蒸す
- 40~45分ほどしたら圧が抜けて来るので、一旦鍋から取り出してアルミホイルを開き、塩を全体にふる
- ④の鮎をフライパンまたはグリルに入れ、焼き目がつくまで火を入れれば完成!
これだと、あらかじめしっかり鮎を蒸し焼きにしているので骨まで柔らかくなり、美味しく食べることができます。
身もただ焼くだけよりもふんわり柔らかいのが特徴ですよ。
じっくり煮る鮎の甘露煮もおすすめ
圧力鍋がない方には、普通のお鍋でもできる甘露煮もおすすめ。
- 鮎のぬめりを取り、内臓を取り除いておく
- 鍋に濃口醬油80ml、酒80ml、砂糖160gを入れたら軽く煮立たせて砂糖をよく溶かす
- ②に鮎を入れてひと煮立ちさせる(中火)
- ひと煮立ちさせた後は弱火にしてそのまま1時間程度煮る
- 裏面にひっくりかえしたら、一晩置く
- 翌日、また沸騰させて30分ほど弱火で煮たらできあがり!
甘辛く似た鮎は、骨もやわらかくご飯のお供に最適。
一晩寝かせたことで、味が中まで浸み込んでとても美味しくいただけます。
まとめ
鮎の塩焼きは定番料理ですが、内臓が苦手で嫌いな方も多いのではないでしょうか。
そんなときも今回ご紹介した方法で内臓を取り除いてから調理してみると、子供でも食べやすくなるかもしれません。
鮎は、鉄分やマグネシウム、カルシウムなど不足しがちなミネラルが豊富に含まれている魚です。
栄養価が高いので、夏の体調不良を予防する効果も期待できそうですね。
焼いても良し、煮ても良し…の鮎。
もし、新鮮な鮎が手に入ったら、皆さんもぜひ色々な調理法を試してみてください。